〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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■平成16年度
「日本酒で乾杯推進会議」設立記念イベント
 
日本酒に、そして日本に乾杯!
業界総力の文化運動、いよいよ本格始動―

設立記者発表会・設立総会/記念フォーラム&パーティーを開催

 10月1日「日本酒の日」の午後4時から、東京都千代田区の帝国ホテルで「日本酒で乾杯推進会議」 設立記者発表会と設立総会および記念フォーラム&パーティーを開催。日本酒、さらには日本文化の ルネッサンスまでを射程に入れた業界総力の一大運動の幕がついに切って落とされました。

●推進母体は100人委員会、地域の蔵元が拠点
 記者発表会には「日本酒で乾杯推進会議」発起人会の中から、代表を務める田島義博氏(学習院院長)をはじめ、日本酒を愛する女性議員の会会長の野田聖子氏、作家の林真理子氏、中央会の辰馬会長、また運営委員会から石毛委員長が出席。冒頭、田島発起人代表が、
  「衣食住にわたる日本の文化、そして日本の民族酒である日本酒をもっと見直そうというのがこの運動のテーマ。これからの活動を通じて日本酒の愛好家がどんどん増えてもらいたいし、米を素材とした日本酒の尊さを再認識してもらいたいと思う。幸い発起人の中には錚々たる女性も参加しており、こうした女性たちに支えられて日本酒にも明るい未来が見えてきたと感じる」
写真  と挨拶したのに続いて、石毛委員長が推進会議設立までの経緯と今後の活動計画(別掲)などについて報告。「現在順調に組織化が進んでいる100人委員会を推進母体として、芸能、文化、スポーツなど各界の著名人からご意見をいただきながら、地域の蔵元を拠点に運動を広げていく」と述べた上で、「単に日本酒だけでなく、『日本に乾杯』の運動として取り組む」と運動の基本姿勢を説明しました(100人委員会は設立発起人を含めて現在71人。4頁の委員会名簿参照)。
  また、辰馬会長と野田、林の両氏も、記者の質問に答えて、
  「心の豊かさを失ってしまった現代の日本が再び自国の文化を活性化させるのに日本酒に何ができるか。その具体策のひとつが今回の運動であり、この試みが日本活性化への一部を照らす力になれば誠に幸いだと思う」(辰馬会長)
  「日本には長沼千恵子さんのような蔵元とかかわりの深い女性芸術家もいた。日本酒と女性作家というテーマでフォーラムを開けば絶対おもしろいと思う。いま流行を作るのは女性、特に30代の若い女性たちだ。この層の人たちにできるだけ多く参加してもらって運動の火をつけたい」(林氏)
  「乾杯はおめでたいこと、ハッピーなシチュエーションにこそふさわしい作法。この運動を通じて、そういう幸せな機会、日本人が日本を意識できる機会を増やしていきたい」(野田氏)
  と、それぞれの抱負を述べ、運動への意気込みを示しました。

今後の活動予定

  1. 100人委員会を中心に将来の日本文化全体の中での日本酒の果たす役割、位置づけなどについて構想をまとめる。
  2. 毎年「総会」と「フォーラム」を開催する。
  3. 日本酒で乾杯活動の幅と広がりを深めるために関係機関・諸団体への働きかけを行う。さらに、活動を全国規模のものに広げるため、地域への働きかけを視野に入れた活動を行う。
  4. 第一次研究テーマとして「乾杯の作法・美しい飲み方」の研究に取り組む。そのために日本文化のカタを伝承している各種産業・芸術・文化などの比較研究を進める。
  5. 前記研究活動を進めるために、広く個人会員・団体会員を募る。

●「『推進会議』設立総会宣言」を採択

 記者発表会の後は、日本テレビキャスターの井田由美氏を総合司会に、100人委員会委員、関係団体、マスコミと会議の趣旨に賛同する一般参加者201名(新聞公募など)も交え、運動の実質的な第一歩となる設立総会と記念フォーラムを開催。
写真  設立総会では田島推進会議代表と石毛委員長が改めて推進会議の趣旨と設立経過などを報告したのに続いて、「『日本に乾杯』〜日本のかたち、日本のこころ〜」
と題した記念フォーラムでは、民俗学者の神崎宣武氏をコーディネーターに、日本醸造学会会長の秋山裕一氏、華道家元池坊の次期家元・池坊由紀氏(いずれも100人委員会委員)、落語家の林家いっ平氏、さらに井田氏も加わって、日本文化あるいはその象徴としての“型”の伝承などをテーマに軽妙なトークを展開。時代のめまぐるしい変化の中で日本文化の“型”を伝えることの難しさと大切さ、そうした“型”のひとつである乾杯の意味と美しさなどをめぐって交わされたパネリスト各氏の発言に、会場の参加者も熱心に耳を傾けていました。
  また、フォーラムの終わりには、運動のエッセンスとも言うべき「『日本酒で乾杯推進会議』設立総会宣言」(別掲)を林家いっ平氏が読み上げ、運動のスタートを高らかにアピールしました。

●順風の中、画期的な第一歩
 最後に開かれた設立記念パーティーでは、日本酒を愛する女性議員の会事務局長の有村治子氏(100人委員会委員)の挨拶に続いて、山形銀山温泉・旅館藤屋女将で発起人のひとりでもある藤ジニー氏と、林真理子氏、有村氏、辰馬会長が揃って鏡開き。林氏の乾杯発声の後、この日の全参加者およそ360人が、食環境プロデューサー・木村ふみ氏の手によるスペシャル・メニューと日本酒を楽しみながら、懇親のひと時を過ごしました。
  会場には100人委員会委員でテレビキャスターのピーター・バラカン氏ら多数の著名人も姿を見せたほか、会場の一画に設けられた推進会議の会員受付コーナーでは、この日だけで計155人が会員として登録。日本酒業界がリードする日本再生の文化運動は力強い順風を受けて、画期的な一歩を踏み出すこととなりました。

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