〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
HOME 乾杯のスピーチ集 日本酒からの手紙 概要 活動 コラム
コラム
100人委員会コラム
有馬ョ底氏有馬ョ底(ありま らいてい)氏
臨済宗相國寺派7代管長。1933年生まれ。社会福祉法人衆善会後援会会長。主著に『古寺巡礼京都相國寺』(淡交社)、『禅と茶』(学研)、『禅と茶の湯』(春秋社)他多数。

日本酒で乾杯条例の今後
 

 私の自坊大光明寺の檀家総代の一人が、京都酒造組合理事長に就任された。京都は、京都市条例で、種々の宴会の乾杯は、「日本酒で乾杯」ということになっている。それにともないある雑誌に、日本酒で乾杯条例の今後、「にほんしゅで、かんぱいしておくれやす。」とのコメント寄せている。京都市長門川大作さんの文章を再録してみよう。 「京都に代表される日本伝統のものづくりや文化は、世界で高く評価されております。乾杯条例には、日本酒はもちろん和食や器、和服などの伝統産業、精神文化の素晴らしさを再認識したいという願いが込められています。これからはバレンタインデーに「MYお猪口」をプレゼントしてはいかがでしょう。京都市が全国に先駆けて乾杯条例を制定して以来、90以上の自治体で同様の条例が施行されました。各地と交流し、いいところを学んでいきたいと思います。2015年の「ミス日本酒」も発表されました。将来的には外国でも大会を開催し、ミス日本酒アメリカなと各国代表によって世界へ日本の魅力を発信していただきたい。」と結ばれました。この言葉をうけて新理事長松井八束穂氏(松井酒造)は、次のようにコメントした。

 日本文化の中心、ここ京都において伝統産業の一翼を担い、身の引き締まる思いであります。乾杯条例については、美しい日本の心を育成する意味においてもタイムリーと思います。日本酒は私たちの祖先が神に供えたもの。乾杯の常套句に「皆様のご健勝とご多幸を祈念して」とあり、日本人が日本の神々にお願いするのなら、乾杯の酒は日本酒が妥当と私は思います。民族が生み育ててきた酒は、その食生活の頂点に位置する文化財です。弊社では酒造工程の見学を通して、日本の主食、米を原料とする國酒である日本酒の魅力を多くの人々に伝えてまいりたい、と。かく言う私はフランスシャンパーニュ騎士団から名誉オフィシェの称号をもらったがシャンパンはどうもなじめない。

 
 
  < 100人委員会コラム 目次 >  
 
Copyright(c)2006 日本酒で乾杯推進会議