〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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100人委員会コラム
市田ひろみ氏市田ひろみ(いちだ ひろみ)氏
服飾評論家。京都府立大国文科卒。日本和装師会会長。京都市観光協会副会長。世界の106都市できものショーや文化交流を行う。同時に世界の民族衣装のコレクターとしても膨大なコレクションを持ち、京都、横浜、福岡などで展示会を催す。NHK「おしゃれ工房」やサントリーのお茶のCM、ローソンのおにぎり、大野屋など、テレビ出演も多数。

南極の酒
 

 インフルエンザの予防接種に行った。
「今晩、お風呂どうですか?」
看護師さんは、
「お風呂は良いですけどお酒は、のまないように」
何も言っていないのに私の顔や雰囲気は、相当飲めるように見えるらしい。
 乾盃だけで真赤になるので、私はごく少々で心地良い酔い心地をたのしむ。
 しかし、猪口やグラスは気に入ったものがいつのまにか世界中から集った。
私は仕事柄、講演やイベントで日本中あちこちで仕事するので、夕食が楽しみだ。
 甘口のあっさり味の日本酒がお好み。
 私は平成五年、サントリーの緑茶のCMに出演した。「茶」は九年もつづいて、呉服業界の人もびっくりしていた。
 ところが呉服業界で又又、おもしろいCMキャラクターが誕生した。
 新潟県小千谷市の小千谷織物の作家、樋口隆司(日本工芸会正会員)氏だ。
 米所、魚沼は同時に酒所で、樋口氏は大吟醸、長者盛(ちょうじゃざかり)のCMに協力している。樋口氏は私設応援団と言って、雪の宵を美酒と仲間で過すのだ。
 長者盛は、日本から最も遠いところで役割を果たしている。
 横須賀から出港する、南極観測船「しらせ」に長者盛の四斗樽が積まれていて、昭和基地における越冬隊の交代式に長者盛で鏡割りが行われている。
 南極の昭和基地で働く人達にとって、日本のふるさとをしのぶよすがになり、極寒の地で胃袋にしみいる日本酒はどんなにか、美味しいことだろう。
 長者盛の新潟銘醸は平成十六年の中越地震で酒倉のひとつが倒壊したが、復興し美酒の歴史はこれからもつづく。

 
過去のコラム
節目の酒
2009.11.12
酒の追憶
2009.02.02
 
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